バスで小学校へ向かう途中、私たちは楽しみな気持ちと不安な気持ちが入り混じっていた。
どんな人たちに出会えるのか。子どもたちは笑ってくれるのか。
子どもたちや村の人の笑顔が見たくてみんなで準備してきた日々を思い出す。
いろいろな気持ちが入り混じる中、私たちは小学校に到着した。
そこには鼓笛隊の子どもたちや、民族衣装を着た村の人たちが300名の大人数で待っていてくれた。
私たちの顔が思わず綻んだ。皆が「ニーハオ!」と言いながらと明るい笑顔をこちらに向けてくれる。
開校式会場に用意された机には、私たち一人一人の名札と一人一本のミネラルウォーターが置かれていた。
記録的な干ばつで水不足と聞いていたので、その心遣いに胸が熱くなった。
そして開校式はスタートした。
校長先生や生徒代表の子どもが感謝の言葉を述べてくれた。
それから、子どもたちのダンスや現地・少数民族の方々の伝統舞踊が数多く披露された。
どの踊りも美しく可愛らしく、私たちのためにたくさん練習してくれたことを考えると、胸が一杯になった。
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生演奏で出迎えてくれた子どもたち |
開校式の様子 |
当社社員代表の挨拶 |
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生徒代表の挨拶 |
テープカット |
記念品を贈呈 |
それから、式は運動会に移った。
200名ほどの子どもたちは8チームに分かれ、チームカラーのはちまきを頭に巻いた。
私達ディアーズ・ブレインのメンバーも一チームに一人リーダーとして入り、子どもたちと同じようにはちまきを巻いた。
最初の競技は玉入れだ。
子どもたちは色とりどりのボールを見るなり、待ち切れないといった様子でボールをかき集めた。
合図と同時に一斉にボールが宙を舞った。年長の子どもたちが小さな子どもたちに玉を渡してあげている姿が印象的だった。
次に綱引きが行われた。
子どもたちは綱引きが大好きなようで、「綱引きをするよ!」というと大喜びで、配置に着いた。
笛の合図と同時に子どもたちは力いっぱい綱を引いた。
私たちは応援する側にまわっていたのだが、我慢できなくなり一緒に綱を引っ張った。
その時、本当に子どもたちと一体になっていると実感した。
綱引きの興奮冷めやらぬうちに盆踊りに移った。
慣れない異国の踊りに子どもたちは最初戸惑っていたが、段々とコツがつかめたようで楽しそうに踊りだした。
途中から参加した村の人たちが子どもたち以上に盆踊りを気に入ってくれ、何度もアンコールの声が上がった。
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一人一人はちまきを締める |
チーム毎に整列 |
司会を務める二人 |
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大興奮の玉入れ |
熱戦を繰り広げる綱引き |
みんなでドラえもん踊り |
子どもたちと接していて、「言葉は通じなくても笑い合い、ココロを繋げることは出来る」と感じた。
子どもたちに中国語を教えてもらった。「今日は楽しかったね。」という意味の言葉だ。
その発音の仕方がなかなか難しく、私達は何度も間違えて、それを子どもたちはケラケラと笑っていた。
その笑顔で確かにココロが繋がっていると感じた。
楽しかった開校式も終わりお別れの際、泣いて抱きついてくる子どもが何人もいた。
中には私たちから最後の最後まで離れようとしない子どももいた。
「もう二度と会うことはないかもしれないけど、絶対に忘れないよ。」
そんな思いを込め、私達は子どもたちをしっかりと抱きしめた。
きらきらした子ども達の目を見て、誰もが今日同じ時間同じ空間を過ごすことが出来て本当によかったと思った。
これから遠く離れるけれどココロはずっと繋がっている。
そう信じて子ども達との楽しい思い出を残して、私達は小学校を後にした。
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シャボン玉に興味深々 |
みんなで大縄跳びに挑戦 |
チームワーク抜群のピンクチーム |
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お別れを惜しむ二人 |
オリジナルの記念ボードを製作 |
完成した3階建ての小学校 |
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みんなで記念撮影 |
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